南アフリカ
南アフリカは、アフリカ大陸の最南部にある国で、首都が3つあります。大陸の南端の岬、世界でも珍しい植物の宝庫、人類の祖先の化石、白金などの鉱産資源、11の公用語を解説します。
面積は総面積(内水面を含む。出典により差があります)、人口は国連人口部の推計(2023年7月1日)。順位は国連加盟国193か国の中での順位で、各国政府の統計とは差があることがあります。
- 大陸
- アフリカ
- 地域
- 南部アフリカ
- 首都
- プレトリア
- 陸で接している国
- ジンバブエ、エスワティニ、ナミビア、モザンビーク、レソト、ボツワナ
三つの首都をもつ国
南アフリカの面積は約122万平方キロメートルで、日本の約3.2倍です。人口は国連の推計(2023年)で約6,321万人です。
首都が3つあるのは、世界でも珍しいことです。行政の中心はプレトリア、立法の中心はケープタウン、司法の中心はブルームフォンテーンで、一般に首都というとき、行政を担うプレトリアを指すのがふつうです。
大陸の南端と二つの海
アフリカ大陸の最南端にあたるのは、ケープタウンの南東約175キロメートルにあるアガラス岬です。喜望峰を最南端と思いがちですが、アガラス岬は、喜望峰よりさらに南にあります。国際水路機関は、この岬を大西洋とインド洋の境の起点としています。
実際の海流は、大西洋側のベンゲラ海流と、インド洋側のアガラス海流がぶつかり合い、その境目は季節によって岬とケープポイントの間を動きます。
植物と人類の化石
南西部の「ケープ植物区保護地域群」は、2004年に世界遺産に登録されました。この地域はアフリカの面積の0.5%に満たないのに、大陸の植物の約2割がここにあり、約9,000種のうち約7割が固有種です。「フィンボス」とよばれる低木の植生が特徴で、地中海性の気候と、定期的な野火に適応しています。
ヨハネスブルグの北西約50キロメートルにある「南アフリカの人類化石遺跡群」は、1999年に世界遺産に登録されました。ステルクフォンテインの洞窟群からは、約230万年前のアウストラロピテクス・アフリカヌスの化石(愛称「ミセス・プレス」)が、1947年に見つかっています。ステルクフォンテインだけで、2010年より前に見つかった初期の人類化石の3分の1以上が出ているといわれます。
多くの言語、豊かな鉱産資源
南アフリカには、英語、アフリカーンス語、ズールー語、コサ語など、11の公用語があります。2023年には南アフリカ手話が12番目の公用語として認められました。
地下資源にも恵まれ、米国地質調査所(USGS)の見通しでは、世界の白金の産出の約7割を南アフリカが占めるとされます。マンガンの産出量も世界最大で、2024年は約740万トンでした。日本の南アフリカからの輸入では、白金などの貴金属類が大きな割合を占めています。
日本の自動車メーカーの組立工場もあり、ダーバン周辺にはトヨタ自動車の現地法人を中心に、日系の部品メーカーも集まっています。
南アフリカの地図は、地図パズルで確認できます。
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