富山県
富山県は、3000メートル級の立山連峰と、深い富山湾にはさまれた県です。山から海までの距離が近く、その大きな高低差が、水や食べ物、暮らしの形をつくってきました。
面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」(令和7年10月1日)、人口は2020年国勢調査、市町村数は国土地理院の同資料。順位は47都道府県の中での順位。
- 読み方
- とやま
- 地方
- 中部地方
- 県庁所在地
- 富山市
山と海が近接する県土
富山県の東と南には、標高3000メートルほどの立山連峰がそびえます。そこから流れ出る川は、短くて流れが急で、県の平野をうるおしながら、すぐに富山湾へ注ぎます。
富山湾は、岸から少し離れるだけで、海の底が急に深くなる湾です。山のふもとから深い海までが近く、土地の高さの変化が大きい県であることは、地図の上でも読み取れます。面積は約4200平方キロメートル、人口は約103万人で、県の人口の多くは、川がつくった平野に集まっています。
平野には、田んぼの中に家が点々と散らばる「散居村」の景色が広がっています。家のまわりに木を植えて、冬の風や雪から守る工夫が、現在も見られます。
立山は、古くから山を神聖なものとして拝む、信仰の山でもありました。黒部峡谷では、トロッコ電車が深い谷の中を走り、紅葉の季節にはとくに人気があります。
富山湾の海の幸
深い湾には、ホタルイカ、寒い時期のブリ、シロエビなど、季節ごとの海の幸が集まります。春の夜、ホタルイカが青白く光りながら海面に浮かぶ光景は、富山湾の名物です。
魚津の海辺では、空気の温度差で遠くの景色がゆがんで見える蜃気楼が、春ごろに見られることがあります。
魚を使った料理では、川でとれたマスをすしにした「ますのすし」が、駅弁としても知られています。海に近い県ですが、昆布を使った料理も、昔から暮らしの中にあります。
水力発電と薬売りの町
雨や雪が多く、急な川が流れる富山県は、水の力を生かした発電がさかんです。黒部川の黒部ダムは、高さ約186メートルで、日本で一番高いダムです。
江戸時代から、富山の薬売りが全国を回り、家庭に薬箱を置いて、使った分だけ代金をもらう「置き薬」の商いをしました。この伝統から、現在も薬づくりが県の大切な産業です。
富山市では、路面電車が町なかを走り、買い物や通学の足になっています。春には、砺波平野でチューリップ畑が一面に広がり、花の球根づくりも行われています。
雪の大谷と合掌造りの集落
立山黒部アルペンルートでは、春に道の両側に高さが20メートルにも近づく雪の壁がそびえる「雪の大谷」を歩くことができます。
県の南西、五箇山には、急な屋根をもつ合掌造りの家が残っています。岐阜県の白川郷とともに、1995年に世界遺産になりました。雪が深く積もる土地で、屋根の雪が落ちやすいように、このような形が生まれたと言われます。
富山県の形と位置は、地図パズルで確認できます。
富山県のパズルを開く