山梨県
山梨県は、富士山のふもとに広がる、海のない県です。ぶどう・もも・すももの収穫量が日本一であることや、ワイン、ほうとうなど、地形と暮らしが生んだ特色を解説します。
面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」(令和7年10月1日)、人口は2020年国勢調査、市町村数は国土地理院の同資料。順位は47都道府県の中での順位。
- 読み方
- やまなし
- 地方
- 中部地方
- 県庁所在地
- 甲府市
海に面していない県
日本には、海に面していない県が8つあります。栃木・群馬・埼玉・山梨・長野・岐阜・滋賀・奈良です。山梨県はそのひとつで、周囲を高い山に囲まれた盆地が県の中心になっています。
県の面積は約4,500平方キロメートル。人口は約81万人(2020年の国勢調査)で、全国で42番目です。県内には27の市町村があり、県庁所在地の甲府市は人口約20万人です。県の中心にある甲府盆地に、人の暮らす町が集まっているのが特徴です。
富士山と富士五湖
日本で最も高い富士山(標高3,776メートル)は、山梨県と静岡県の2つの県にまたがっています。2013年には世界文化遺産に登録されました。山梨県にある北岳(3,193メートル)は、富士山に次いで日本で2番目に高い山です。
富士山の北側には、山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖の5つの湖があり、「富士五湖」と呼ばれます。山梨県は南で静岡県と接しています。
郷土料理、ワイン、名水
山梨県の郷土料理「ほうとう」は、小麦粉の太い麺をかぼちゃなどの野菜と一緒に、みそ仕立ての汁で煮込む料理です。武田信玄が考案した陣中食だったとも言われますが、山梨県の資料によると、文献には江戸時代以降に多く登場します。
ぶどうの産地ということもあり、ワインづくりもさかんです。2024年1月1日現在、山梨県のワイナリーは89場で、全国の都道府県で最も多くなっています。また、山梨県のミネラルウォーターの出荷額は約585億円(2023年)で、全国の約3割を占めて1位です。
果樹王国の風土と歴史
山梨県は、ぶどう・もも・すももの収穫量が、いずれも全国1位の果物の産地です。年間の収穫量は、ぶどうが約4万4000トン、ももが約3万2000トンにのぼります。農林水産省の統計(2024年産)では、全国に占める割合は、ぶどうが約26%、ももが約29%、すももが約31%でした。盆地は昼と夜の気温差が大きく、日当たりもよいため、果物作りに向いていると言われます。
昔の国の名前は「甲斐」で、戦国時代には武田信玄が治めました。県庁所在地の甲府という名前は、1519年に信玄の父の武田信虎が、躑躅ヶ崎に館を移して城下町をつくり、「甲斐の府中(役所のある所)」と呼んだことに始まるとされます。
山梨県の形と位置は、地図パズルで確認できます。
山梨県のパズルを開く